モデル説明 (データセンターの解析)
AcuSolveによる空調解析の参考事例として、データーセンターの計算を説明します。図1にデーターセンターの概略図を示します。
適切なサーバーラックの配置位置、空調機の設定温度や風量、床の通気板の設置場所を、熱流体解析をおこなう事により検証する事ができます。
図1-1 データセンター概要
データセンターのモデル化
床の通気板
- ・圧力損失を床板のsolidに定義することで、通気板をモデル化します。
サーバーラック
- ・サーバーラック内の各ブレードの発熱量を、サーバーラックのsolidに定義します。
- ・サーバーラック背面に、ファンモデル(P-Q特性)を設定し、サーバーラックからの排気をモデル化します。
図2-1 側面からみた空気の流れの模式図
空調機
- ・空調機下部に流速境界を定義し、冷却した空気を吹き出させます。
- ・空調機上部に流速境界を定義し、空気を吸い込みます。
●解析結果
空調機下部から冷気が排気され、データセンター全体の床下に広がります。
空調機上部に吸入口が設定されているため、天井近傍の空気は、空調機に向かって流れます。
図3-1 床下の空気の流れ
図3-2 天上の空気の流れ
サーバーラック内で暖められた空気は、サーバー背面から排出され、室内に広がります。